日々、チームについて思うこと

スタートアップで働いている女子の日記

CEOは孤独な生き物っぽい

Wantedlyの仲さんが「仲良しの独裁主義」がスタートアップの成功の鍵だと言っていて、とても納得した。スピードが命のスタートアップにとって、民主主義の意思決定は致命的。しかし、個人主義ではリソースがないから生き残れない。総和で勝負しないといけない。そうすると、ある程度、集合知で勝負しながら責任者を立てて、ここというタイミングでは独裁政治を行うのは、とても理にかなっている。

当たり前といえば当たり前なのですが、この責任と決断のバランスが崩れているのが大手の中間管理職なのだと思います。決済権があるのに、あまり責任を追うことがない。ハンコの欄はたくさんあるから、私の責任は One of them 状態。

 

だけれど、逆に責任感が強すぎるのも問題なのだと最近、感じるところです。CEOを除き、取締役(CXOとかも含めて)で責任感が強すぎると潰れる。自身の判断に対して、ミスはあるものだという認識を持っている人じゃないと戦えない。だってスタートアップなんて失敗ばっかなんだから。そういう認識を持つ余裕ってどこから生まれるのかを考えると、恐らく2つだと思います。

ひとつは、自分の下のメンバー。つまり、判断材料となる意見をくれる人たち。この人(責任者)の判断を信じる、失敗しても、もう一度、この人のために意見を出す…というセーフティネットがあるか。

もう一つは、CEO。トップが失敗を許容できないと、潰れます。成果が出ないことに対して、激しくつめる。怒鳴る。これは売りが立たない時期のスタートアップあるあるです。つめてもいいけど、なぜ失敗したのかを、しっかり振り返り共有することの方が大事なんです。今回の損失額分の学びがあったか。そういう意味での赤か黒かを議論するべきなんですよね。で、赤なら怒鳴ればいいと思う笑

 

そう思うと、CEOって責任が重く(最高責任者だから当たり前ですが)ただただ孤独。下からの信頼は、他の責任者のそれより遥かに重く、最悪、下した決断で会社が潰れることもある。社員の家族まで預かっているようなもんです。そして、組織上、自分の上には誰もいないから、誰も許してくれないし、褒めてくれない。これは、スタートアップ関係なく、どの企業でも同じでしょう。

 

そして、社員は「社長が孤独」ということを知っておくことが大事なのだろうなと思うのです。社長が働いてないように見えても、彼、彼女らは重責と対峙しているから、役割が違うのだ。社員ができる恩返しは、きっと業績という形しかない。