無視しないコミュニケーションは当事者意識を持つことからはじまる
ヘルプできてくれるエンジニアを探そう!となり、求人票を作ろうと思ったときの話。
私はエンジニア採用の経験がなく、自分もエンジニアではないので(そもそも人事でもないけど…)募集要項自体は開発チームにお願いしようと思いました。そこで依頼表を作って、自社プロダクトである共有ツールに載せました。プロマネがコメントくれるくらいを期待していたら、開発メンバーほとんどがコメントをくれたんですよね!!しかも、みんな、ここは最低限必要かな〜だってこうだから!と一生懸命な意見をくれました。個性が見えて良かったですし、こんなに反応が返ってくると思っていなかったので、感動してしまいました。
当事者意識を持って反応を返す組織ってあるようでない、と個人的には思っています。私がこれまでいた会社は、我感せずで他人に無関心な組織でした。
スタートアップで、みんな早く会社をグロースさせようと思っているからこそ、一体感って大切です。文化を大事にしながら前に進みたいなと心新たにした最近でした。
MBAを辞めてスタートアップに入ったら、結局、同じことを学んでいた話
最近、下記の本を読みました。
すべての教育は「洗脳」である?21世紀の脱・学校論? (光文社新書)
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/03/17
- メディア: Kindle版
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この本の中で、堀江さんは貯金型と投資型で人のタイプを分けています。投資と聞いて資格取得を考える人が多いと思うが、そうではないと指摘する。いざという時のために…という資格取得は、貯金なのだ。私も完全に同意である。
私もずっと資格を取ることが目的になるのは変だと思って生きてきました。必要だったら取ればいい。必要じゃないなら今、必要なことだけすればいいのに…と思います。
実を言うとMBAの取得を考えていて、実際に講座などに通っていた日々もあったのです。しかし、行儀よく座って学ぶより、スタートアップで実際に、いっぱい失敗したほうが学びになるだろうと考えて、あっさり通うのを辞めました。
年収を若干下げ、そして、給与なんて上がらないであろうスタートアップに入りました。つまり、MBA通学に使う額をスタートアップで働くことに投資したことになります。で、気づくと事業計画や業務フローを0からつくるっていう大きなMissionを貰っていたります。更に言うと、MBAで学んだロジックを応用しながら働いていたりします。
そして気づくのです、いま、めちゃくちゃ面白い仕事をしている!ってね!
MBAホルダーではなくなりましたが、リスクをとって飛び込んだら、そこには最高の仲間と、面白い仕事が待っていました。
自己啓発セミナーで8割の人が変わらない理由
先日、あるきっかけと単純な好奇心で、自己啓発系のセミナーにお邪魔してみました。自己啓発系の本は全く読まないですし、もともと、その手のものは本当に興味がないのです。ただし、後学のため、どういった人が集まっていて、どういう内容が展開されるのか分析してみたいなーと思い、ふらっと行ってみました。
個人的には、やっぱり全然ほんとーに興味が持てなかったのですが、気付きはありました。まず簡単に構成を説明します。
- 社会情勢の説明
- だから、変わる必要がありますというメッセージ
- 変わったという人の紹介
- 理想を持つことが大事という話
- 理想・成りたい自分を書き出す(年収いくら、どこに住みたい…など)
- 変わるための方法は今後のセミナーへ!
気がついたのは、これは一時的にマインドが変わったとしても、行動が変わる人は少ないということ。多分、8割は変わらないでしょうね。だって、ダメな研修なんかもそうですが、目標を書かせたら、それを実現する手段・行動をセットで教えないと意味ないんですよ。あと、人は教えられてもやらない生き物なので、自分で考えさせなきゃいけない。自分で考えたこと、気づいたこと、発見したことは、行動になりやすい。それを主体性とかいうのだと思います。
今回のセミナーで展開されていた内容は「why」と「what」で「how」がなかった。次回のセミナーでhowを紹介するのかもしれないのですが、howって個人のアビリティと外部環境によって結構、変わってくる。そんな十人中十人成功するhowなんかないですよ。そしたら、どの会社も潰れてないし、リストラされる人なんかいないわけです。これはただのファクト。ロジック破綻してるんだけど、わかってるのかなーと言う感想でした。
そして、自分に合わないHOWを展開することによって、目標とする自分との差が埋まらないから、最悪の場合、失敗に耐えられずに鬱になる。社会から孤立するんですよ。
挙句の果てに、今回のセミナーは自分の時間を持つことが大切だから会社勤めは悪だというし、なんかすごい世界観だなぁと思いました。会社から搾取されてるって、本当にそうなんでしょうか?私は会社を使って得ているもの結構ありますけどね。そんなのは個人が決めたら良いよね~おしまい。
テンプレートと言う共通言語とコストを払う側の話
テンプレートとかフォーマットとか、そういうものを、ちゃんと作って仕事をしている企業って、どのくらいあるんでしょうか?意外と大事だったりするなーと痛感しています。
業務日報や議事録を個々が好き勝手に書き始めると、書き手側は楽ですが、読み手側がめちゃくちゃ読み辛い!という現象が起こります。相手に行動をお願いする際は、お願いする側、情報を渡す側がコストを支払うべきなのだと思います。どういうふうに書けば伝わるか、動いてもらえるか…そんな当たり前を我々はすぐ忘れます。
だから、テンプレートです。型が大事です。私が誰かに何かを依頼するとき、良く使うのは
「課題(目的)」「背景(経緯)」「解決策」「お願い」「スケジュール」
という項目のセットです。 例えばこんな感じです。
課題(目的)
バグが発生していてお客様からクレームがきた
背景(経緯)
特定のアイコンをクリックする場合のみ、画面が切り替わらない。
XXXのサブドメイン内、複数のユーザーで発生している。
解決策
調査〜
お願い
解決策の有無、解決目処を教えてください。
スケジュール
お客様に折り返し連絡しますので、今日15時までに状況を共有してください。
明確な解決目処がなくてもOKです。
書いて、わかりやすいな―と自画自賛します。こんな感じで渡すと、お互いラクチンですね。そして、最近、結論として気づいたのは、テンプレートやフォーマットって共通言語なのだ!ということです。
共通言語とは、お互いが共通で認識できるものを指します。まさにこれです。どこを共有してどこを決めればいいんだっけ?をお互いが認識しやすい。瞬時に認識できる。
目的に沿ってマイナーチェンジは必要ですが、テンプレートとかフォーマットとか大事ですよね〜
CEOは孤独な生き物っぽい
Wantedlyの仲さんが「仲良しの独裁主義」がスタートアップの成功の鍵だと言っていて、とても納得した。スピードが命のスタートアップにとって、民主主義の意思決定は致命的。しかし、個人主義ではリソースがないから生き残れない。総和で勝負しないといけない。そうすると、ある程度、集合知で勝負しながら責任者を立てて、ここというタイミングでは独裁政治を行うのは、とても理にかなっている。
当たり前といえば当たり前なのですが、この責任と決断のバランスが崩れているのが大手の中間管理職なのだと思います。決済権があるのに、あまり責任を追うことがない。ハンコの欄はたくさんあるから、私の責任は One of them 状態。
だけれど、逆に責任感が強すぎるのも問題なのだと最近、感じるところです。CEOを除き、取締役(CXOとかも含めて)で責任感が強すぎると潰れる。自身の判断に対して、ミスはあるものだという認識を持っている人じゃないと戦えない。だってスタートアップなんて失敗ばっかなんだから。そういう認識を持つ余裕ってどこから生まれるのかを考えると、恐らく2つだと思います。
ひとつは、自分の下のメンバー。つまり、判断材料となる意見をくれる人たち。この人(責任者)の判断を信じる、失敗しても、もう一度、この人のために意見を出す…というセーフティネットがあるか。
もう一つは、CEO。トップが失敗を許容できないと、潰れます。成果が出ないことに対して、激しくつめる。怒鳴る。これは売りが立たない時期のスタートアップあるあるです。つめてもいいけど、なぜ失敗したのかを、しっかり振り返り共有することの方が大事なんです。今回の損失額分の学びがあったか。そういう意味での赤か黒かを議論するべきなんですよね。で、赤なら怒鳴ればいいと思う笑
そう思うと、CEOって責任が重く(最高責任者だから当たり前ですが)ただただ孤独。下からの信頼は、他の責任者のそれより遥かに重く、最悪、下した決断で会社が潰れることもある。社員の家族まで預かっているようなもんです。そして、組織上、自分の上には誰もいないから、誰も許してくれないし、褒めてくれない。これは、スタートアップ関係なく、どの企業でも同じでしょう。
そして、社員は「社長が孤独」ということを知っておくことが大事なのだろうなと思うのです。社長が働いてないように見えても、彼、彼女らは重責と対峙しているから、役割が違うのだ。社員ができる恩返しは、きっと業績という形しかない。